映画を支える音楽 その2

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プラトーン

「アダージョ」バーバー

 

ブコバルに手紙は届かない

「ピアノ協奏曲 第23番 第2楽章」モーツァルト

   

地獄の黙示録

「ジ・エンド」ドアーズ
https://youtu.be/tbacJd2AfOk
「ワルキューレの騎行」ワーグナー

禁じられた遊び

「愛のロマンス」ナルシソ・イエペス(ギター演奏)

 

チョコレート ドーナッツ

「I Shall be Released」アラン・カミング(歌)

 

ひまわり

I Girasoli 」ヘンリー・マンシーニ

 

ファイト・クラブ

Where is My Mind 」ピクシーズ

 

ソング・オブ・ラホール

「Take Five 」サチャル・アンサンブル
バキール・アバスのバーンスリ(横笛)が特に聴きどころ、見どころ。
The Sachal Jazz ensemble from Lahore, Pakistan and the Wynton Marsalis quintet at The Marciac jazz festival, July 2013

映画を支える音楽というより、サチャル・アンサンブルの音楽が主題の映画。彼らの「マイ・フェイヴァリット・シングズ」も素晴らしい。


(Ak.)

映画を支える音楽 その1

音楽が映画を彩るとはしばしば耳にすることばだけれど、音楽は「彩る」役割に留まらず、映画が訴えたいことを押し上げる力があると思う。そんなことをつらつらと考えたのち、印象的なものを挙げてみようと思いたった。さて、どうなることやら。

始めはほんの少しだけれど、少しずつ増やしていきたい。今これをお読みの方、ご存じの組み合わせがあったら教えていただければと思う。

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映画のために新しく作曲されたものが映画とともに有名になったもの、すでにあった曲が映画に採用されたもの、演奏自体が物語の主要部分になっているものなど、さまざまなケースがあることだろう。


以下、順不同です。

みじかくも美しく燃え

モーツァルト「ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467」ゲザ・アンダ
ヴィヴァルディ「ヴァイオリン協奏曲『恋人』」イ・ムジチ合奏団

フィラデルフィア

「ストリーツ・オブ・フィラデルフィア」ブルース・スプリングスティーン
「ラ・マンマ・モルタ」(亡くなった母を)マリア・カラス
「フィラデルフィア」ニール・ヤング

ディア・ハンター

「カバティーナ」ジョン・ウィリアムズ(ギター)

戦場のピアニスト

「バラード第一番」ショパン

 

チャップリンの独裁者

「ローエングリン 第一幕前奏曲」ワーグナー

  

バグダッド・カフェ

「コーリング・ユー」ジェヴェッタ・スティール(歌)

  

ブラス!

「アランフエス協奏曲」
「ウィリアム・テル序曲」
「威風堂々」

死刑台のメロディ

「Here's to You」エンニオ・モリコーネ(曲)ジョーン・バエズ(歌)
ジョーン・バエズ(歌)フランスにて1977ライブ
ヴェネツィア、サンマルコ広場にてエンニオ・モリコーネ指揮によるオーケストラ&合唱

Ak.

GREEN KIDS:4世ラッパー

GREEN KIDS, 曲名は E.N.T East New Town 団地のある東新町の頭文字だ。

GREEN KIDS, 彼らは日系4世ラップグループ。 静岡県磐田市の東新町団地出身。彼らは日本語でラップする。

6人のメンバーの内、日系ブラジル人4人、日系ペルー人ひとり、日本人ひとりで、5人は外国籍だ。ふたりを除いて他は日本で生まれ、日本の学校に通った。自分たちは文化的に日本人だと感じている。

が、外国籍の彼らは法的には「ガイジン」、社会的にも「ガイジン」扱いされてきた。今、差別と貧困と夢を歌に乗せる。

「俺たちは人からよく言われてきました。『お前たちは良くない。お前たちのやっていることはまったくなっていない』って」

日本人がブラジルに移住したのは1900年代の始め。彼らはブラジルの中産階級を形成した。1980年代に入った頃にブラジルから「出稼ぎ」に来日する日系人が増えた。日本政府が1990年に出入国管理法を改正したため、地方の工場などで働く日系人が増えた。磐田市もそのひとつだった。

次第に彼らの仕事は日本人に取って代わられ、2008年の世界経済危機の際に多くが解雇され、貧困に陥り、残りたくともブラジルに帰らざるを得なくなった。

日本にとどまった日系ブラジル人の子どもたちには日本語が満足に話せない子もいて、学校で差別され、学校をやめた子どももいた。

「外国人だからって警察に止められるんですよ。ただ歩いているだけなのに」「俺たちが薬を持ってるんじゃないかと疑ってるんです。職質されたときには、車中を探し回され、靴を脱げとか帽子を取れって言われることもあります」

2018年に入国管理法が改正された。日系ブラジル人3世は永住権を申請できるのに対して、4世には申請権がない。GREEN KIDSのメンバーは4世だ。

日本の社会はブラック・ライブズ・マターを遠い国のことで、自分たちには関係がないと思っている人が多いようにみえる。でも、移民たちは日本でのサポートを必要としている。特に教育システムでのサポートを必要としていることは念頭においたほうがいいね。

GREEN KIDS  曲名は Real Daily
「まだ本気でかなえてみせる夢。仲間と朝までたむろしてたコンビニ前。いまさら1人じゃ何もできない俺だけど。君たちには伝えたい」 と歌う。

2020.9.30   Ak.