ボブ・ディランと中島みゆき、愛と社会正義を真正面から歌い上げるミュージシャンに影響を与えたジョーン・バエズ。彼女については、実は一連のシベリウスの『フィンランディア』の中で、ほんの少しだけとりあげたことがある。《苦難に立ち向かう人々に勇気と希望を与える歌》で、“This is my song”を歌う彼女に気づいたであろうか。しかし、オマケ的な扱いだったので、ここであらためて焦点を当てなおすことにしよう。
公民権運動が頂点に達した1963年のワシントン大行進で「勝利を我等に」を歌ったジョーン・バエズは、激しくなる一方のベトナム戦争を強く批判、ますますプロテスト・フォークに傾倒していった。ここで紹介するのは、そんな1967年の世相を映したアルバム“Joan Baez in Italy”。ヴァンガード・レーベルに所属していた当時、主なレコーディング曲目は、叙情歌、哀悼歌、フランシス・ジェームズ・チャイルドのバラッド、ブロードサイド・バラッド、アメリカン・バラッド、讃美歌、霊歌、子守歌などであった。しかし、この1967年5月29日、ミラノのテアトロ・リリコでのコンサートでは、公民権運動やベトナム反戦に関わるメッセージ性の強い歌が選ばれている。
1. Farewell, Angelina 2. Oh Freedom 3. Yesterday 4. Blowin’ In The Wind 5. There But For Fortune 6. Kumbaya 7. A City Called Heaven 8. Saigon Bride 9. It’s All Over Now, Baby Blue 10. Where Have All The Flowers Gone 11. With God On Our Side 12. We Want Our Freedom Now 13. We Shall Overcome 14. Donna Donna 15. C’era Un Ragazzo Che Come Me Amava i Beatles e i Rolling Stones