
モスバーガー、美味しいよね。そういう人が多い。ぼくもモスバーガーが好きだ。マックはもう40年くらい食べていない。ちっとも美味しくないし、オマケで子どもを釣ろうとするあのやり口が気に入らないから。ピクルスとオリーブをたっぷり入れてくれるサブウェイはいいけど、できればバーガーキングやウェンディーズはパス。フレッシュネスは、パテの味は及第点なんだが、バンズがフワフワすぎて食事満足度が低いのが玉に瑕。だからモスバーガー推しというわけ。
そのモスバーガーが不買運動のターゲットにされた。同社がベトナム人を店長や幹部候補として育成するというニュースがSNSで飛び交ったことに端を発している。曰く、「日本人と衛生意識が違う人に店舗管理をまかせて大丈夫?」「人手不足の穴埋め要員ならわかるが、なぜ店長候補なんだ!」「日本人を差し置いて外国人っておかしくない?」等々。
ひとつひとつ考えてみよう。日本人ならみな衛生意識が高いのか?駅のトイレで手を洗わずにそそくさと出ていく日本人の何と多いことか(森田美由紀さん調)。牛丼屋やコンビニで起きたバイト・テロ事件。あれも日本人だった。人手不足の穴埋めなら良いけど、なぜ店長はダメなんだ?部下としては受け入れるけど上司にはしたくないということか?なんとケツの穴の小さい…。そんなんじゃ外資系企業なんかで働けないぞ。マイクロソフトもグーグルもアマゾンも(個人的にはどれも好きじゃないが)、上は外国人だからな。日本人を差し置いて…という話も違うだろう。これまで日本人だけを対象にしていた管理職の門戸を外国人にも開いただけに過ぎない。誤解と言うより曲解なのではないのか?
日本の労働環境に外国人が浸透してきているのは、人手不足もあるけれど、決してそれだけではない。的確な仕事をしてくれるのならどこの国の人だって良いからだろう。真摯で誠実、安全意識があって笑顔…、どれも日本人にしかできないことだと思っているとしたら、それは思い上がりというものだ。コンビニや居酒屋で外国人の店員に出会うことなど珍しくなくなったが、何か不都合があったろうか。不愉快な目に遭っただろうか。あったとしても、それは相手が日本人であっても起きることだろう。コミュニケーションの問題?そうだとしたら、海外に行ったら不都合なことばかり、毎日不愉快な目に遭うことになるはずだ。そうなのか?
外国人の採用を、ぼくとしてはむしろ歓迎したいくらいだ。彼ら・彼女らはバイト・テロなど起こさないだろうから。そんなことをしたら強制送還されてしまうかもしれない。だから日本人以上に誠実に働く人が多い。もちろん、すべての外国人がそうだなどと言うつもりはない。それは日本人にも言えることだろう。日本人なら、たとえバイト・テロをしたって国外追放にはならない。強盗や殺人でもだ。日本人であるだけで…。これを特権と言わずして何と言う?
日本に住む外国人が増えている。しかし刑法犯の数は減っている。「治安が…」という人はデータから判断すべきだ。ルールやマナー、伝統文化を持ち出す人もいるが、箸ではなくナイフとフォークを使うのはどうなのか?コーヒーやシェイクを片手に歩くのは?電車でオニギリを食べている人もいるぞ。化粧をするのはいいのか?ルールもマナーも伝統も、国だけでなく世代間でもバラツキがある。「なんとなくそう感じる…」ではなく、もっと科学的に、論理的に、合理的にならなければ議論にすらならない。
飲食店やコンビニだけではない、野球もサッカーも相撲もオーケストラも多国籍、いろいろな人がいて成り立っている。それが世界であり、日本もまた世界の一部であることを認識しなければいけないのだと思う。日本が日本として存在し続けるためにも。そんなわけで、今回のモスバーガーの英断にはエールを送りたい。当たり前でしかないことゆえに、いささか情けない気持ちもあるのだが…。
さて、ランチ用にモスバーガーを持って公園の散歩にでも出かけるとするかな。
(しみずたけと) 2026.3.30
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