ネーネーズを聴いてくれ!


 今日は国際女性デー。沖縄を代表する女性音楽グループ、ネーネーズを紹介しよう。沖縄言葉で「お姉さん」を意味するこのユニットは、1990年、知名定男によるプロデュースで結成された。初代ネーネーズは1999年に解散し、今や6代目へと世代交代しているが、その特徴的な歌声と音楽は、30年以上過ぎてもなお新鮮で耳にやさしい。

 ここにとりあげたのは、1999年11月に開かれた初代ネーネーズの《さよならコンサート》を収録したものに未発表の音源を加えたもの。吉田康子、宮里奈美子、比屋根幸乃、當眞江里子に加え、1995年に脱退した古謝美佐子もゲスト出演しているのがうれしい。

 1曲目はサザンオールスターズの桑田佳祐が作詞作曲した「平和の琉歌」。沖縄に対する私たち本土の日本人のあり方を、本土の側からクールに正直に歌うミュージシャンがいることにホッとさせられる。沖縄詞は知名定男によるもの。2曲目の「ノーウーマン ノークライ」は、国際女性デーに相応しいだろう。そのほか、定番とも言える「安里屋ユンタ」をはじめ、沖縄の南米移民をテーマにした「IKAWU」、富の追求に明け暮れる日常を問う「黄金の花」、癒やしの島を歌う「翼を休めに来ませんか」、このコンサートで発表された最後の新曲「オキナワ」など、現代社会を見据えた曲目がずらりと並ぶ。

 それにしても、有無をいわさぬ彼女らの圧倒的な歌唱力と豊かな声量はどうだ。キャッチコピーにある「姉々(ねえねえ)たちはこんなに凄かった!」に納得させられるに違いない。添えられているのは、故・筑紫哲也の「十年の軌跡を凝縮したラストライブを含む記念盤。これを最後に彼女たちは伝説となる。」という言葉。感慨ひとしおである。

::: 歌詞 :::

平和の琉歌

https://www.uta-net.com/song/9633/

ノーウーマン ノークライ

https://www.uta-net.com/song/236194/


安里屋ユンタ

https://www.uta-net.com/song/203481/


黄金の花

https://www.uta-net.com/song/23919/

::: CD :::

《オキナワ ~メモリアル・ネーネーズ~》
収録曲

 1.平和の琉歌
 2.ノーウーマン ノークライ
 3.ヨーアフィ小(ぐわー)
 4.安里屋ユンタ
 5.オキナワ
 6.遊びションガネー
 7.ウムカジ (思影)
 8.糸綾
 9.黄金の花
 10.IKAWU
 11.真夜中のドライバー

 12.翼を休めに来ませんか
 13.月ぬ美(かい)しゃ


(しみずたけと) 2023.3.8

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