リム・バンナ パレスチナを歌う

A Time To Cry,
Recorded in 2010 in Sheikh Jarrah, East Jerusalem, where was under a constant threat to be evicted

Rim Banna
A Time To Cry:A Lament Over Jerusalem
エルサレムの嘆き

エルサレムは人々の目の前で閉ざされた
それ以来、誰の眼にも見えることはなかった
家々は焼かれ、破壊され、占領された
力づくで人々を根こそぎにした
瓦礫しか残らなかった、壁に蔓延るジャスミンの藪と。

エルサレム
家々、街路、街なみは知っている、何が起きたのかを
兵士と検問所にはばまれ
壁に囲まれ、破壊され
夢は殺された
街の様相は変えられ、もはや面影はない

人々には何も残らなかった
残ったのは、わずかな写真、物語、思い出だけ
世界は黙って見ている
聖なる地は汚された

(ノルウェーのレーベルKirkelig KulturverkstedのYouTubeチャンネルによる英語歌詞より)

リム・バンナはナザレ出身のシンガーソングライター。パレスチナの悲哀と抵抗を歌に託し、ヨルダン川西岸地区でコンサートを開いた。2018年にガンにより51歳で亡くなった。彼女はパレスチナの人々に力を与え続け、大きな影響を及ぼしたパレスチナ女性のひとりとして讃えられている。

上記の歌は、東エルサレムのシャイフ・ジャッラ地区にて三人のパレスチナ歌手とともに2010年にレコーディングされた。シャイフ・ジャッラ地区は家屋の強制立ち退きと家の取り壊しに脅かされていた。

The Absent One by Rim Banna,  from her album “Revelation of Ecstasy and Rebellion”, 2013

Ya tali’een el jabel, 「山を登る」 チュニジア民放局 Nessma TV にて
オスマン帝国時代から伝えられるパレスチナの民謡
女たちは監獄に囚われている夫に会いに山を登る。看守にさとられないように女たちは抵抗のメッセージを歌にひそませて歌ったという。

Ak. 2020.1.3

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