すべての人の心に花を

 喜納昌吉(1948年~)が作詞・作曲し、1980年の喜納昌吉&チャンプルーズの2枚目のアルバム《BLOOD LINE》に収録された、あまりにも有名な歌である。1991年、同グループはこの曲で第42回NHK紅白歌合戦への出場を果たした。国内だけでなく、アジアを中心に、世界60ヶ国以上でカバーされているという。オキナワ音楽というジャンルを越えた、ワールドワイドな存在だ。

 将来、沖縄が独立を勝ち得たときの国歌として相応しいのは、この歌か「芭蕉布」のどちらかだと思うのだが、いかがだろうか。沖縄に対する差別は、今年もやむことがなく、日本本土とアメリカによる圧政から解放されないままだった。 せめてこの歌を聴き、はたして自分の心の中に花があるのか、自問自答したらど うだろう。もし花の存在を信じることができるのであれば、歌いながら沖縄への 連帯を行動で示したいものだ。

喜納友子  (素朴な歌声がいい

夏川りみ (冒頭のアカペラがいい)

::: 歌詞 :::


川は流れて どこどこ行くの
人も流れて どこどこ行くの
そんな流れが つくころには
花として 花として

咲かせてあげたい

泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か

花を咲かそうよ


涙ながれて どこどこ行くの
愛もながれて どこどこ行くの
そんな流れを このうちに
花として 花として

迎えてあげたい

泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か

花を咲かそうよ


花は花として わらいもできる
人は人として 涙もながす
それが自然の うたなのさ
心の中に 心の中に 花を咲かそうよ

泣きなさい 笑いなさい
いついつまでも いついつまでも 花をつかもうよ

::: CD :::

 喜納昌吉&チャンプルーズの歌と演奏でも、各種あるカバー・バージョンも、自分の好きなもので楽しめば良いと思うのだが、ここで紹介する2枚は、オリジナルといくつかのカバーをひとまとめにしたもので、ちょっとありがたい存在である。

① すべての人の心に花を

  1. すべての人の心に花を(花) 喜納昌吉&チャンプルーズ
  2. すべての人の心に花を(花) 喜納昌吉&チャンプルーズ
  3. 花  おおたか静流
  4. 花  河内家菊水丸
  5. Hana  Detty Kurnia
  6. 花  香坂みゆき
  7. 花  SANDII
  8. 花  惣領智子
  9. すべての人の心に花を(花)喜納昌吉&チャンプルーズ
  10. すべての人の心に花を(花)(カラオケ)

② すべての人の心に花を (国際編)

  1. HANA(すべての人の心に花を)
    Henry Kaiser & David Kindley (米)
     
  2. DOK MAI HAI KHUN(貴方に花を)
    Caravan (タイ)
     
  3. DOK MAI KHUN NA TAM(貴方に捧げる花)
    Wong Malee (タイ)
     
  4. 心中之花(すべての人の心に花を)
    Logic System with Christine Hsu (日・台)
     
  5. すべての人の心に花を
    Graciera Susana with Sandra Alonso (アルゼンチン)
     
  6. 心中之花(すべての人の心に花を)
    Emil Chou (台)
     
  7. HANA(すべての人の心に花を)
    Detty Kurnia (インドネシア)
     
  8. DOK MAI HAI KHUN(貴方に花を)
    Danupol Keawkaan (タイ)
     
  9. すべての人の心に花を
    喜納昌吉&チャンプルーズ(日)
     
  10. すべてに人の心に花を (カラオケ)
Detty Kurnia, インドネシア
タイ
ドキュメント そして歌は誕生した~すべての人の心に花を~喜納昌吉
東京五輪64がきっかけだった

(しみずたけと)  2021.12.14

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