Rim Banna
A Time To Cry:A Lament Over Jerusalem
エルサレムの嘆き
エルサレムは人々の目の前で閉ざされた
それ以来、誰の眼にも見えることはなかった
家々は焼かれ、破壊され、占領された
力づくで人々を根こそぎにした
瓦礫しか残らなかった、壁に蔓延るジャスミンの藪と。
エルサレム
家々、街路、街なみは知っている、何が起きたのかを
兵士と検問所にはばまれ
壁に囲まれ、破壊され
夢は殺された
街の様相は変えられ、もはや面影はない
人々には何も残らなかった
残ったのは、わずかな写真、物語、思い出だけ
世界は黙って見ている
聖なる地は汚された
(ノルウェーのレーベルKirkelig KulturverkstedのYouTubeチャンネルによる英語歌詞より)
リム・バンナはナザレ出身のシンガーソングライター。パレスチナの悲哀と抵抗を歌に託し、ヨルダン川西岸地区でコンサートを開いた。2018年にガンにより51歳で亡くなった。彼女はパレスチナの人々に力を与え続け、大きな影響を及ぼしたパレスチナ女性のひとりとして讃えられている。
上記の歌は、東エルサレムのシャイフ・ジャッラ地区にて三人のパレスチナ歌手とともに2010年にレコーディングされた。シャイフ・ジャッラ地区は家屋の強制立ち退きと家の取り壊しに脅かされていた。
Ak. 2020.1.3