ゼリャニッツァもどき

zeljanica, Bosnian Food ボスニア料理

  

ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、名前はしばしば耳にするけれど、バルカン半島にあって内紛が続いた国、民族浄化と称す虐殺やレイプが行われた場所、民族と宗教が複雑でわたしには理解が難しい国、という漠然としたイメージしか持っていない。

どんな人たちが暮らしているのだろう、どんな人たちが政治に翻弄されて苦労して来たのだろう。どんなところに住み、どんなものを食べ、装い、どんなことに日々の楽しみを見いだしているのだろう。

ボスニア料理なるジャンルがあるのか、検索してみた。ふむふむ…なるほど、旅行をしていろいろ食べてみた人、世界の料理を探求している料理家、在ボスニア・ヘルツェゴヴィナ日本国大使館、日本の国際交流組織がボスニア料理を紹介している。

その中で、簡単に作れそうな一品にトライしてみた。手に入りにくい食材や、単にうちに買い置きがなかったという理由から、相当シンプルに仕上がってしまったので、「ゼリャニッツァもどき」と呼ぼう。ゼリャニッツァ、舌がもつれそうだ。

上の写真は、天板ごとオーブン・トースターから取り出したばかりの状態。

ネットで見たところ、パイ皮には「フィロ」というものを作るか購入するらしい。それは手に入るわけもないので、冷凍のパイシートを使った。そして、ほんとうはリコッタ・チーズ、フェタ・チーズ、サワークリームを入れるとのこと。残念ながらこのどれもないので、単にクリームチーズを用いた。酸味を加えるためにレモン汁を少しだけ入れてみた。また、ほうれん草もなかったので、代わりにモロヘイヤを茹でた。

材料(3人前くらい)
  • パイシート 2枚 (1辺が21センチの正方形を使った)
  • クリームチーズ 100g前後
  • 卵 1個 (入れても入れなくても)
  • ニンニク 1片(すりおろしか、みじん切り)
  • ほうれん草(さっと茹でて切る)
  • 塩・こしょう 少々
  • 好みで香辛料(クミンとカルダモンのパウダーを入れてみた)
作り方
  1. ほうれん草はさっと茹でて切っておく(モロヘイヤを使った)。
  2. 具の材料の、クリームチーズ、卵、ニンニクすりおろし、ほうれん草、塩コショウを合わせる。
  3. 焼き型にパイシートを一枚敷く。
  4. パイシートにクリームチーズとほうれん草の具を塗りつける。
  5. もう一枚のパイシートをかぶせる。(本物はこれを繰り返して層にするらしい。)
  6. 所々ナイフをいれて空気穴を作る。(空気穴は作らなかった。)
  7. オーブンなら180℃で、オーブントースターなら高温できつね色になるまで焼く。10分~20分くらいか。

さて、お味はどうだった? 「もどき」版だったから、材料から予想されたとおりの味だった。でも、これ好きなんだ!!

皮は市販のものを使ったけど、気力があれば、自分で作ったほうがおいしいはず。

オリジナルの材料と作り方は以下のURLにてごらんになれます。

https://plaza.rakuten.co.jp/tenukineko/2009/


Ak.  2021.8.22