2020年2月の例会報告:満蒙開拓団・背中あわせの被害と加害

「満蒙開拓団・背中あわせの被害と加害」として清水さんから、一部DVD上映も交えたリアルで詳細なお話を伺い、改めて満蒙開拓団の実情を学びました。何故、このような政策がなされ、どのような組織で進められ、人々はどのように行動したのか?

満州原住民の多数が土地を奪われ、生活が奪われる中で、抗議の武装蜂起などが起り、関東軍が弾圧した。開拓民も病気や栄養失調などで約8万人が死亡。終戦後の引き上げ逃避時の苦難や集団自殺など、双方に甚大な被害を生み出した政策だった。

中国の人たちや又アジアの人々にどれほどの被害をもたらしたのか等、改めて学ぶことも多い内容でした。

日本近・現代秀作短編劇企画演出の川和孝さんが参加され、自身の戦中体験を交えながら、天皇制教育を受けた実体験からその怖さなどについても話され 「戦争は絶対にやってはいけない」と締めくくられました。

2020年2月の例会(3月2日)に、演出家・川和孝さんにおいでいただきました

川和さんの企画・演出の「第49回名作劇場」について

川和先生は、永らく日本の近・現代秀作短編劇100本シリーズの企画・演出を手掛けてこられました。1994年11月に小山内薫「息子」を第1本目としてスタート、ついに本年4月公演をもって100本記念公演の運びとなりました。

一年に2回、春、秋に、作家一人につき1本に絞って、ほぼ2本ずつの公演を、ざっと25年以上、企画から演出まで、お一人でなさったとか。 脚本を選び出す背後には有名、無名の100人以上の作家がいらっしゃり、大抵何本かの脚本を残しています。それらは、現在ほとんど埋もれているので、掘り起こし、上演許可を得たり、作家が亡くなられていれば、ご遺族にお会いしたり、お墓に詣でたりと、そのご苦労と経費は並大抵のものではなかったと思います。

私は名作劇場の第13回から欠かさず観劇してきましたが、どの演目も、その時代の背景、地方色、そこに生きる人々が大切にしてきたこと等が、惻々と伝わり、いつも良い芝居だったと、清々しい気分に浸ることができました。この4月、100本目で終わりになるのかと、惜しく寂しい気がしています。また、観られなかった1回目から12回目までについて、とても残念に思っておりましたが、早稲田大学演劇博物館にすべてビデオで保存されているとのこと、ぜひとも観に行きたいと、少しだけ慰められています。

演劇好きな方に、この100本記念公演を是非ご覧になっていただきたいと思います。     

* 「日本古書通信(2020年3月号)」に先生が寄稿された「演劇人生回顧」- 秀作一幕劇百本上演 達成 ーのコピーがあります。海外公演でもご活躍なさった貴重な体験がつづられています。

2020年1月の例会報告

1)例会前日に投開票された市長選挙についての意見交換を行いました。

2)安倍9条改憲NOの署名が新しくなったことから、今後の署名についての安倍9条改憲NO市民アクションの呼び掛け文を読み合わせし、話し合いました。

世論調査結果からも国民は改憲を必要としていない現状では憲法審査会を開く必要がない。署名を手段にしながら安倍首相の改憲の内容を知らせる事の必要性を確認しました。 また、新しい署名の経験なども聞きました。 世論調査で改憲反対が増えているのは、我々の活動の成果だと発言も。

3)自衛隊の中東派遣問題について意見交換しました

なぜ日本が海外に自衛隊を派遣して外国と戦わせるのか?

日本を危険にさらす。アメリカは日本に有志連合への加盟を強く求めている。武装した自衛隊が行けば危険な部隊が来たと対応され戦闘になる。危険は免れない。

日本がなすべきは、自衛隊派遣ではなく、アメリカとイランの間の緊張緩和への努力だ。

2019年11月例会報告

今回は講師に弁護士さんを迎えて、「国民投票法」「憲法審査会について」のお話を伺い、その後、質疑や意見交換をしました。

★そもそも憲法審査会は、憲法改正のために開催されるものであり、改憲が必要でなければ開催する必要のない会議だと確認しました。国民は、憲法の改正を望んではいない。

★「国民投票法」については、憲法違反とも取れ、身分が脅かされるような事にもなる選挙運動への制限が記されている事。無制限なメデイアの乗っ取りなど、公平な投票とは程遠い内容になっていることも確認できました。

★法成立時の付帯決議についても、ほとんど議論もされていない。大きな問題が内包されている。

★そもそも、改憲を声高に叫ぶ安倍首相は憲法違反をしている。憲法違反だとして裁判できないのか等の質問も。

★弁護士会などからのパンフレットなどを活用して、分かりやすく現状を知らせることの大切さを話合いました。

2019年10月例会報告

まず最初に、日韓関係についての、日本政府の発言の経緯の説明などを受け、日本が韓国を併合し、植民地化した過去をどのように考え対応してきたかを確認しました。

「反省」「責任を痛感」「植民地支配」「侵略」と進むが安倍政権以降は逆行している。

☆様々な経過はあるが謝罪には心がこもっているかどうかが 問題。心から謝罪しているかどうかは相手に分かる。

☆国際社会の謝罪ルールにのっとっていない。

☆今回の解決の糸口はあるはず。話し合いを!

☆裁判の解釈の確認は必要と思う。

☆何故、政府が介入しているのか?三権分立を理解していない

☆企業と被害者との問題であり、民事なのになぜ国が出てくるのかが問題。いたずらに問題を長引かせ、拡げている。

☆韓国ドラマなど、ファンは多い。市民の交流が大きな力になる。国民の中の力はあるはず。期待しよう。

☆日本政府の植民地支配に対する謝罪がない限り解決は困難

など、多くの意見が出されました。