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環 境

環境のために、女は闘う!
たちあがる女
監督:ベネディクト・エルリングソン  2018年/アイスランド/仏/ウクライナ 101分

ここはアイスランドの田舎町。何者かが送電線をショートさせ、環境破壊を繰りかえすアルミニウム工場の操業がたびたび妨害されていた。犯人は、人々が「山女」と呼ぶ謎の環境活動家。町の合唱団講師、ハットラの知られざる顔だった。環境を守るため、類い希なアーチェリーの腕前で戦いを続けていたのである。法が守ってくれないのであれば、法の外に踏み出すこともやむを得ない。いつの時代であっても、ロビン・フッドは巨悪に虐げられた民衆のヒーローなのだ。地元警察が正体不明の犯人逮捕に躍起になる中、養子を受け入れる長年の望みが叶いそうになったハットラは、アルミニウム工場との戦いに決着をつけるための準備に取りかかる。ハルドラ・ゲイルハルズドッティルが演ずる孤独なヒロインに魅了されたのか、ジョディ・フォスターが主演・監督・プロデューサーを務め、リメイクすることを決定している。

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徹底したエコ生活への挑戦
地球にやさしい生活
監督:ローラ・ガバート、ジャスティン・シャイン  2009年・米 92分

ビーヴァンは“ノーインパクトマン”を自称し、ごみなし(トイレットペーパーも使わない)、電気なし、車なし、テレビなし、そして1年間新しいものは何も買わない、という徹底したエコ生活に家族で挑戦することを宣言。一方、ビジネス・ウィーク誌の編集者として活躍する妻のミシェルは料理嫌いで浪費家、カフェイン中毒でアウトドアも嫌いな典型的ニューヨーカー。家中の化粧品や洗剤、服、家具などが次々消えていくにつれ、夫婦の間にヒビが入り始める…。

大都会に暮らす家族が、地球に一切ダメージを与えない生活が可能かを自ら実証すべく、徹底したエコ生活に挑戦した1年間にわたる大実験を記録したドキュメンタリー。

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地球温暖化対策を急げ!
不都合な真実
監督:デイヴィス・グッゲンハイム  2006年・米 96分

クリントン政権下で副大統領を務めた民主党のアル・ゴア。2000年の“いかがわしい”大統領選でジョージ・W・ブッシュに敗れた後、地球温暖化への対策の緊急性を訴え、世界各地で精力的な講演活動を続けている。本作は、そうした氏の講演活動に密着し、豊富な視聴覚素材と巧みなトークで分かりやすく構成された鮮やかな講演の模様を紹介するドキュメンタリーである。

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未来を諦めない
不都合な真実2:放置された地球
監督:ボニー・コーエン、ジョン・シェンク  2017年・米 98分

前作から10年。人類は地球温暖化の危機から脱出したのか?とんでもない。それどころか、ますます深刻の度合いを深めているのが実情だ。そうした中でも、アル・ゴアは諦めることなく、さらにパワフルに世界中を駆け巡り、人々に訴え続けている。

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人間の浅知恵、欲深さ
ダーウィンの悪夢
監督:フーベルト・ザウパー  2004年・オーストリア/ベルギー/仏 112分

アフリカのビクトリア湖。多様な生物が生息していたことから「ダーウィンの箱庭」と呼ばれていた。そこに外来種の巨大肉食魚ナイル・パーチが持ち込まれた。淡泊な白身はフライ材料として好適。しかも分量が多くとれる。加工され、欧州や日本向けに空輸。しかし、天敵のいないナイル・パーチはビクトリア湖の在来種を次々に駆逐し、大繁殖。生態系が破壊されていった。人間社会も、雇用がもたらされた一方で、格差も生まれ、街は売春、ドラッグ、AIDS、ストリートチルドレンであふれかえる。ナイル・パーチの輸出に使われる貨物機は、はたして空荷で飛んでくるのか?武器を積んできているという疑惑が持たれている。そうでないと運賃が割高になるから。

日本でも「本日のランチ 白身魚のフライ」の表示を見かける。白身魚って、なんだろう。タイか、ヒラメか、それともスズキか?そうなら、そのように書くだろう。ふつう「赤身肉のハンバーグ」とは言わない。何の肉かわからないのは気味が悪い。魚なら気にならないのだろうか。ちなみに、ナイル・パーチは国内でもネット販売されている。

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石油戦争から水戦争の時代へ
ブルー・ゴールド 狙われた水の真実
監督:サム・ボッゾ  2008年・米 90分

モード・バーロウとトニー・クラークの『「水」戦争の世紀』。猛烈な速さで展開しつつある水ビジネスについて書かれたノンフィクションである。それをベースに、現状、そして貧しい人たちの生命を脅かすという深刻な問題を暴露するドキュメンタリーだ。

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水の裏側を追ってみれば…
フロウ ~水が大企業に独占される!
監督:イレーナ・サリナ  2010年・米 93分

日本人なら誰もが当たり前のようにきれいな水が身近にあると思っている。しかし世界に目を向けてみると、8秒ごとに子どもが汚い水を飲んだことで死んでいる…。アメリカの大企業がインドで水を取り込んでびん詰めして売っている、現地の人々は地下水位の低下に悩み訴訟に発展している、などなど、当たり前と思っている水の裏側を追ったドキュメンタリー作品。(商品説明から)

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学校給食のオーガニック化
未来の食卓
監督:ジャン=ポール・ジョー  2008年・仏 112分

子どもたちが口にする食べ物。それがいかに健康リスクを高める危険なもので占められているかを解き明かしながら、南フランスの小さな村で取り組まれる学校給食のオーガニック化を紹介。困難に直面しながらも、食への意識を高め、理解を深めていく村人。食育と環境のドキュメンタリー。

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子どもたちの未来のために
セヴァンの地球のなおし方
監督:ジャン=ポール・ジョー  2010年・仏/加/日 115分

1992年6月11日、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開かれた国連の地球環境サミット。カナダ人の少女が、いならぶ世界各国のリーダーたちを前に、環境破壊を止めるよう世界に訴えかけるスピーチをした。セヴァン・カリス=スズキ、12歳。わずか6分間だったが、その言葉は人々の強い感動を呼び、世界中をかけめぐり、いつしか「リオの伝説のスピーチ」と呼ばれるようになった。そのセヴァン、環境NGOを起ち上げ、29歳となった今も最前線で活動を続けている。その姿を追ったドキュメンタリー。

リオの後で来日した時のメッセージを記しておこう。

あなたたちはいつも私たちを愛しているといいます。
しかし、いわせてください。
もしそのことばがほんとうなら
どうか、ほんとうだということを、行動でしめしてください。

彼女が書いた本がある。「私たちひとりひとりの力が世界を変えていける」ということを世界中に訴えた少女の言葉を受けとってほしい。

『あなたが世界を変える日』、学陽書房、2003年 ISBN 978-4-31381206-2、1,000円。

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未来を生きるために…
世界が食べられなくなる日
監督:ジャン=ポール・ジョー  2012年・仏 118分

二年という長期間にわたっておこなわれた遺伝子組み換え食品の動物実験。完全密着の取材による驚くべき結果を報告するドキュメンタリーである。遺伝子組み換え技術と原子力という二つの技術に共通するものは何か。人類に対する脅威という視点から問い直してみる。

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食育ドキュメンタリー
いのちの食べかた
監督:ニコラウス・ゲイハルター  2005年・独/オーストリア 92分

食べ物は、いったいどのような経路を辿って私たちの食卓に届くのだろうか。野菜や果物はもちろんのこと、牛や豚、鶏などの家畜、魚までもが大規模な機械化によって効率的に生産されていることを、どれだけの人が知っているだろう。ほとんどカメラが入ることのない屠場を含め、様々な食の生産現場から、ひとつの“いのち”が私たちのための食べ物へと姿を変えていく過程を見せてくれる。

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食糧の偏りはなぜ生まれる?
ありあまるごちそう
監督:エルヴィン・ヴァーゲンホーファー  2005年・オーストリア 96分

グローバル化によって、食べ物は以前より安く大量に生産することができるようになった。ところが、飢えに苦しむ人の数は減っていない。むしろ増加しているという。先進国では大量の食べ物があまり、廃棄されている。こうした食糧の偏りが生まれる背景を、飢餓問題の専門家や食品会社の経営陣、漁師や農家といった現場の生産者などへのインタビューをおこない、流通の視点から明らかにしていく。

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工業化された農業のしわ寄せ
フード・インク
監督:ロバート・ケナー  2008年・米 94分

大量消費と低価格化を支えるための効率化を進めるため、農業が大企業によって“工業化”されている。こうした生産システムに支配されているがゆえに、利益が優先され、健康リスクが捨象されていくのだ。食の基本である食材がつくられていく過程に焦点をあて、警鐘を鳴らす作品である。

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遺伝子組み換え作物は怖い
モンサントの不自然な食べもの
監督:マリー=モニク・ロバン  2008年・仏/加/独 108分

グローバル化する経済の下、世界市場における農業と食料の両分野で圧倒的な占有率を誇る巨大多国籍バイオ化学企業モンサント。その世界戦略に対して警鐘を鳴らし、知られざる実態を明らかにすることで、利益のみを追求する企業体質が人類の食と命を脅かす危険性を告発するドキュメンタリー。様々なデータや証言をもとに、同社が進める種子の独占の実態や遺伝子組み換え作物の安全性を検証する。なお、同社は2018年、独バイエルによって吸収されたが、この分野から撤退したわけではない。

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市場経済が人間を食いつぶす…
パパ、遺伝子組み換えってなぁに?
監督:ジェレミー・サイファート  2013年・米/ハイチ/ノルウェー 87分

育ち盛りの三人の子どもがいるせいで、ドキュメンタリストとしてではなく、人の親として食への関心が出てきたサイファート監督。ある日、大地震に見舞われた最貧国のハイチの映像が目に入ってくる。そこでは農民たちが支援物資を焼き捨てていた。いったい、なぜ?それはモンサント社から送られた遺伝子組み換えの野菜の種だったのだ。遺伝子組み換え作物(GMO)への関心が高まり、より深く知るための旅に出る。巨大企業が農作物の種までも独占しようとする市場経済のあり方や、GMOが人体に与える影響を調べることの難しさに直面し、人びとが毎日口にする食べ物に対する正確な知識も関心もないことに危機感を抱くようになる。

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人と食の関係
食の文明と未来 ~風土から未来の食を考える~
監督:佐藤洋一郎  2010年・総合地球環境学研究所 28分

人類は何を食べてきたのか。ユーラシアに展開する3つの風土をフィールドに、人類の食とその生産スタイルである農業のあり方を大胆に提示します。人類生存に欠かせない糖類を提供する様々な穀類やイモ類の誕生や展開を、風土との関連でとらえた意欲作。日頃見ることの少ない雑穀を含めたさまざまな作物や人びとの暮らしを、多彩な映像と画像で紹介します。(商品説明から)

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人生とは食べる旅
eatrip
監督:野村友里  2009年・スタイルジャム 78分

フードクリエイト・チーム「eatrip」を主宰し、テレビ、ラジオ、雑誌などで幅広く活躍するフードディレクター野村友里が本作品で、初めて映画監督に挑戦しました。全編フィルム撮影を敢行し、“人”と“食”との関係や、形や言葉には表現しきれない空気感や流れる時間をピュアに描いた手づくりの作品です。食を生業とする野村友里が描きだす本作品は、誰もが共有できる“食べる”ということを通して、複雑な時代をシンプルに生きる人たちと出会い、生きるということを知る為の旅にでることからはじまります。年齢や職業、環境を問わず、毎日を生き生きと生きる人たちへ、その人たちの“食”との向き合い方についてのインタビューを通して、過去と未来をつないでいる、今の時代性や日々の生活を描き、“人”と“食”がつながる儚くも尊い瞬間を見つめます。(商品説明から)

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聖地インドの団らんの場
聖者たちの食卓
監督:フィリップ・ヴィチュス、ヴァレリー・ベルト  2011年・ベルギー 65分

ハリマンディル・サーヒブ。インド北西部にあるシク教総本山で、人は「黄金寺院」と呼ぶ。この聖地では、巡礼者や旅行者に食事が振る舞われ、1日10万食にもなるのに、すべて無料である。300人ものボランティアが毎日準備する食事場所の舞台裏を見せるドキュメンタリー。

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ナイフをフォークに持ち替えて
フォークス・オーバー・ナイブズ ~いのちを救う食卓革命
監督:リー・フルカーソン  2011年・米 96分

1940年代から、完全食品として推奨されてきた牛乳。酪農業を営む家で少年時代を送っていたキャンベル博士も、これを当然と信じて疑わなかった。しかしあるとき、動物性タンパク質とガンとの関連に気付いた博士は、どの食物が何の病気の原因となるかを調べる大規模な調査に乗り出す。

一方、外科医としての実績を積んでいたエセルスティン博士は、いくら手術で患者を治しても、これから病気になる患者はけっして減らないという現実にジレンマを抱いていた。

栄養学と外科の世界的権威である、二人の博士が達した結論は――動物と加工食品を食べず、菜食の実践で病は防げるということ。そして多くの生活習慣病を治療することも可能だということ。

両博士の考えにインスパイアされたリー・フルカーソン監督は、膨大なインタビューと科学的検証を通して、“食”の常識に鋭く切り込む。薬漬けの日々を送る男女や、回復が見込めない心疾患だと診断された患者たち。彼らに現れた変化を知った監督は自らも菜食に挑み、驚くべき効果を目の当たりにする!

加工食品に偏った手軽な食生活。食品業界の意向が優先される学校での食事プラン。肉を食べないと力が出ないという思い込みなど、日常に潜む問題点に警鐘を鳴らし、食(フォーク)はメス(ナイフ)を征するという事実を明らかにする問題作である。(商品説明から)

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ファーストフードは誰のため?
スーパーサイズ・ミー
監督:モーガン・スパーロック  2004年・米 98分

1日3食、ファーストフードだけを食べる生活。それを1カ月間つづけたらどうなるのか。「肥満はハンバーガーが原因」として、若い女性2人がマクドナルド社を相手に訴訟を起こしたニュースを見た監督自身が、危険を顧みず、自分の体を使って検証したユニークなドキュメンタリー。売る側と買う側のどちらに問題があるのか。早い、安い(本当に安上がりかは別にして)にとらわれた食生活が人間の体に与える影響、ファーストフード依存の社会的背景や、ジャンクフードに起因する肥満、疾病などの問題をも明らかにしていく。

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砂糖と健康について考えよう
あまくない砂糖の話
監督:デイモン・ガモー  2014年・豪 102分

一日の平均摂取量というティースプーン40杯分の砂糖。それを60日間とりつづけたらどうなるか。自らの体を使った人体実験ともいうべきドキュメンタリー。

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ペット大国のあるべき姿は?
犬と猫と人間と
監督:飯田基晴  2009年・東風 118分

空前のペットブームと言われ、テレビ番組やムック本は「これでもか!」と言わんばかりに可愛さを強調する。その影で、年間30万頭以上の犬猫が殺処分されているのが現実だ。長年にわたって捨て猫の世話をしてきた稲葉恵子さんは、そんな現状を多くの人々に知ってもらうため、自ら企画を持ち込んで実現したドキュメンタリー。保健所での犬猫処分の現場に始まり、捨てられた犬猫の保護に当たる人々を追いかけ、動物愛護の先進国イギリスとの比較などを通して、人間と犬猫たちとの関係を問い直す。

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川に情熱を傾ける者たち
ダムネーション
監督: ベン・ナイト、トラヴィス・ラメル  2014年・米 87分

全米のダム、その数は75,000基。川を変貌させ、魚を絶滅させ、しかも発電・灌漑・洪水防止に提供する価値が高いとはいえない。むしろダムの維持には高いコストがかかっている。そんな負の面ばかりのダムを撤去する選択が、アメリカでは現実になってきた。だが「ダム撤去」が当たり前に語られるようになるまでには、「クレイジー」と言われながらも川の自由を求め続けた人びとの挑戦があった。さて、私たち日本人にはできるだろうか。パタゴニア創業者のイヴォン・シュイナードの言葉を引用しておく。

小さい頃、自分で散らかしたものは、自分で片付けるように教えられる。それは私たちの“家”である地球に対しても言えるはずだ。破壊的ですぐに役立たなくなるダムを建てたのなら、それを片付け、自然を元通りにする責任が私たちにはあるはずだ。

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ごく普通の暮らしを、ごく普通にしたい
ホタルの川のまもりびと
監督:山田英治   2017年・ぶんぶんフィルムズ 86分

朝、子どもたちが学校に行く、父と娘がキャッチボールをしている、季節ごとの農作業、おばあちゃんたちがおしゃべりをしている。それはごく普通の日本の田舎の暮らし。昔ながらの里山の風景が残る、長崎県川棚町こうばる地区にダム建設の話が持ち上がったのが半世紀ほど前。50年もの長い間、こうばる地区の住民たちは、ダム計画に翻弄されてきました。現在残っている家族は、13世帯。長い間、苦楽を共にしてきた住民の結束は固く、54人がまるで一つの家族のようです。ダム建設のための工事車両を入れさせまいと、毎朝、おばちゃんたちは必ずバリケード前に集い、座り込みます。こんなにも住民が抵抗しているのに進められようとしている石木ダム。この作品には「ふるさと=くらし」を守る、ぶれない住民ひとりひとりの思いがつまっています。(商品説明から)

長崎県川棚川。その小さな支流にダムを作ろうという計画。長崎県内でもあまり知られていないが、現地に暮らす人びとは半世紀の間、戦いを続けている。かつて同じ地域に暮らしていた人びとの一部は、補償金を手に土地から去っていった。四季折々に変化する美しい自然の中、「ただ普通に暮らしたい」という13世帯54人あまりの住民にとって、ダム反対活動はいつしか生活の中に溶け込んでしまっていた。ダム問題に揺れる小さな集落に暮らす人々の日常を描いたドキュメンタリー。

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風変わりな唄と踊りが人びとをつなげ「平和」の輪を描いてゆく
発酵する民
監督:平野隆章   2020年・福々映像 92分

海と山に囲まれた古都・鎌倉。2011年、このまちを「脱原発パレード」で歩いた女性たちが「イマジン盆踊り部」を結成した。彼女たちは、日々の生活の中で浮かび上がってくる思いを唄にして踊り始める。

お酒や味噌、パンづくりから生まれた「発酵盆唄」。海水を汲み、薪で火を炊いて塩をつくる「塩炊きまつり」。やがて、風変わりな唄と踊りが人びとをつなげ、「平和」の輪を描いてゆく。

この映画は、鎌倉や葉山での「生活」を描きながら、個性溢れるパン屋や酒蔵も取材。人間以外の存在にも耳をすます。微生物たちの「発酵」の世界や太陽系の惑星の動きが交差する。混沌と優しさの中で、何が見つかるだろうか。

監督は、野宿者や原発事故による被災者の取材を行う一方で、野外レイヴや美術館等で映像作品を発表してきた平野隆章。映画音楽には、テクノ・アンビエントシーンの総本山とも言われるドイツの「Kompakt」レーベルから作品をリリースするpass into silenceが参加。

東日本大震災・原発事故から12年。あの時に生まれたものは、今も確かに続いている。音楽やアート、ジャーナリズムなど異なるジャンルが映画の中に入り込んだ鎌倉発「発酵」ドキュメンタリー!

以上、映画サイトより https://fermentfilm.com/

予告編 https://fermentfilm.com/page#yokoku

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環境を壊すものは…
アニメ:風の谷のナウシカ
監督:宮崎駿  1984年・スタジオジブリ 116分

少女ナウシカが住む風の谷は、海から吹く風によって、かろうじて腐海の毒から守られている小さな集落。ある日、虫に襲われた輸送船が風の谷に墜落する。船内には「火の七日間」と呼ばれる最終戦争で地球を壊滅させた巨神兵の核が積まれていた。やがて巨神兵をめぐる争いが起き、ナウシカと風の谷の衆は陰謀が渦巻く戦乱に巻き込まれてゆく。環境を破壊する元凶である物質文明と戦争。地球壊滅後の近未来を舞台に、腐海と呼ばれる毒の森に生きる人々の闘いが描かれる。

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豊かな心にしか見えないモノがある
アニメ:となりのトトロ
監督:宮崎駿  1988年・スタジオジブリ 88分

小学6年生のサツキ、4歳のメイが引っ越してきたのは、豊かな自然と美しい四季があふれる田舎。物語の時代設定である昭和30年代、このような光景は、東京でもちょっと郊外に出れば、そこここにあった。自然や四季でお腹がくちくなるものか。人々は物質文明にあふれる都会に向かった。モノの多寡が豊かさを測るバロメーターだったのである。大学で考古学を研究するお父さんだったことが、二人の感性を育んでいく。3人が住むお化け屋敷のような一軒家。豊かな感性があってこそ、トトロたちの存在を感じることができる…。スタジオジブリが制作した、宮崎駿の傑作アニメ。

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タヌキだってがんばってるんだよォ
アニメ:平成狸合戦ぽんぽこ
監督:高畑勲  1994年・スタジオジブリ 119分

自然豊かな多摩丘陵。しかしそれは過去のこと。人間の宅地開発によって自然は減少、ここでのんびり暮らしていたタヌキたちだったが、残り少なくなったエサ場をめぐって縄張り争い。しかし、このままでは住む場所がなくなってしまう…。そんな危機感から、タヌキたちは団結。宅地開発をやめさせるために、人間たちを驚かせてやろう。先祖伝来の《化け学》を復興させることに…。四国や佐渡に住む伝説の長老たちに助けを求めるための使者も送った。人間の自然破壊で住処を追われそうになったタヌキたちの奮闘する姿をユーモラスに描いた長編アニメ。世界最大のアニメーション映画祭として知られるアヌシー国際アニメーション映画祭で長編部門グランプリを受賞した作品である。

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